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シュレッダー紙ゴミ再生研究:第2回

おはようございます。研究員1号 タケです。

 
シュレッダー紙ゴミ編第2回。
 
「シュレッダーされた紙って再生できないの!」
からはじまって
 
燃やすだけの紙ゴミを 何か資源にできたら
カーボンオフセットになるんじゃあないの? プロジェクトです。
 
 
あ、カーボンオフセットってご存知でしょうか。
 
ざっくり言うと、
地球温暖化の原因とされる「温室効果ガス」の一部である
二酸化炭素(CO2) を減らすこと
ですな。
 
+ + +
ちょっと前に、芝や藁(わら)からエタノールを生成する
新技術 というのをTVでやっていて
 
その技術は 将来的にシュレッダーの紙ゴミにも転用できる
と言っていた記憶。
 
あれから何年かたっている今
もう実用的なんじゃないの? と思われます。
 
 
+ + +
実用的って何?
+ + +
 
そもそも、私どもラボでは
「ビジネスとして成立するサイクルは継続性が強い」
 
という哲学があります。
 
シュレッダー紙ゴミの再資源化 をビジネスとして考えた場合、
 
○回収による収益
○資源販売収益
 
が、
再資源化コスト
を上回らなければなりません。
 
そこで調べてみました。
 
 
+ + +
シュレッダー->エタノール の今
+ + +
 
research-1 京都市のケース
京都市では、
1トン。。。の一般廃棄物(生ゴミと紙含む)から、
60リットル。。。のエタノール燃料(純度 99.5%)を生産
 
 
 
research-2 シュレッダー紙ゴミ回収
都内の事業者がシュレッダー紙ゴミを出す場合
お金を払ってひきとってもらう必要があります。
 
千代田区の場合 45L で250円。
 
これをたとえば200円でひきとりますよ と言えば
出す側としてはOKですよね。
 
お金をもらって さらに資源の原料をいただける と。。
 
(むー いい話?)
 
 
+ + +
アルコール燃料って売れるの?
+ + +
 
research-3 エタノールどこに売るのか
例えばブラジルでは
1990年代には走っている車の80%エタノールエンジン車だと言われていました。
(今はガソリンとの混合が主流)
 
アルコール燃料または、ガソリン混合燃料は、
純粋なガソリンに比べるとCO2排出はとても少ない。
 
例えばガソリンより燃費(走行距離÷コスト)がいいアルコール燃料を
提供できれば、
ピザの宅配便とか、ヤマト運輸さんみたいな、
そうゆうところから採用されないだろうか?
 
 
さらに調査
 
 
日本では法律(揮発油等の品質の確保等に関する法律)で、
ガソリンとのエタノール混合比率 3%(E-3)。。。までであれば、
一般車で利用可能

(むむっ、それしか、使えないのか。。)
 
環境省では、
2020年頃の一部ガソリン燃料のE-10化(10%)開始を目指している様子。
 
だいぶ先ですなあ。。。
 
E-10に対応した自動車は既にあるのに、
自動車メーカーが、導入に消極的なのだろうか。。
 
 
+ + +
いくらで売れるんだろう?
+ + +
 
具体的な販売価格は情報としてみつからなかったのですが、
ガソリン価格より低く設定されるようです。
仮にガソリン価格と同等として、1リットルあたり155円とすると。。。

60L × 155円 = 9,300円

(むむむっ、ということは、60リットル販売して、売上9,300円。。。)
 
 
(つづく)
 
2013年3月30日(土)