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シュレッダー紙ゴミ再生研究:第3回

こんにちは、研究員1号 タケです。

お久しぶりの、シュレッダー紙ゴミ再生研究。

シュレッダー紙ゴミ再生研究:第2回」で、
シュレッダーをエタノールにして販売する は、
ビジネスとして成立しにくい という結論になりました。

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高い壁おさらい
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・一般廃棄物(生ゴミと紙含む)1トンから、エタノール60リットルしかとれない
エタノールを車のガソリンの代わりにしようとしても、日本の法律では
 ガソリンに3%混ぜるまでしか認められない
エタノールをそのまま売ろうとしても、60リットル販売して、売上9,300円

でも、そこではあきらめず、
旅を続けます。

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RPF燃料(固形燃料)

先程おさらいしたように、エタノールでは、

・生産量がわずか(1トンから60L)
・利用可能量がわずか(ガソリン混合比3%まで)

ということが分かりましたので、

そのまま、シュレッダー紙ゴミを固めて燃料化することができ、
大量に利用できそうなモノ、が無いか探してみました。

RPF、って言葉、ご存知でしたか?
はじめて、聞く名前ですよね。
↓RPFこんなの

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RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)とは、
再利用が困難な紙ゴミ(シュレッダー紙ゴミなど)と、
プラスチックゴミを原料として、
粉砕して、よく練って、高圧で固めて成形する、
固形燃料のようです。

見た目も、燃やすだけ っといった、無骨な感じです。

RPFは、プラスチックを含むため、燃やした際の熱量も高く、
(プラスチックって燃えるんですよ)
石炭や、化石燃料の代替え燃料として使うことができるようです。

これなら、シュレッダー紙ゴミを、単に焼却処分してしまうのでは無く、
固形燃料として利用することにより、
二酸化炭素削減(CO2)にも貢献できそうです。

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いくらで売れるんだろう?
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さて、そのRPF、気になるお値段、
調べてみました、How Much?

現在、RPFは、石炭価格の1/4~1/3で販売されている模様。
(日本RPF工業会)

そこで、全くなじみのない、石炭価格を調べてみたところ、
1トンあたり、9,358円。(2013年3月時点)

トン?
ん、嫌な予感。
石炭価格の1/4〜1/3ということは、
1トンあたり、2,339円〜3,179円。

うーん、エタノール燃料は、
さきほどもおさらいしましたが、
1トンから60Lのエタノールを生産し、価格がガソリンと同等とした時、
60L販売して、9,300円でしたよね。

あれれ、
販売価格、ものすごく安いではないですか。。。

ビジネスとして成立させる為には、
どんだけ、売れば、ええねーん?

++++


石油をはじめとした化石燃料
現代のエネルギーのもとになる主要資源です。

大量に消費されている為、
結果的に、非常に安価に提供されています。

化石燃料が安ければ、
代替燃料にも、安さが求められる。
だから、大量生産し、大量販売できないと、
ビジネスとして、成立させることは難しい。

これからは、これを常に念頭におきたいと思います。

なんか、もっと、
今のPLANT LABOでもできそうな、身近な資源再生は無いのか?

もやもやしていたところ、こたえはネットの海に。

炭?

次回へと、つづく。

2013年4月23日(火)