持続可能性について考える 第1回:アプローチ(前篇)
おはようござります。
研究員2号のケシです。
今日はいつもの手作り的研究離れて ちょっとコムズカシイ問題にとりくんでみたりします。
炭燃やす研究もしつつ、難しいことも考えるラボであるべく。
テーマは「持続可能性」、 持続可能性とは何か?
地球温暖化がよくない と言うけれど
そもそも地球って数億年前は平均気温数百度の灼熱の世界でした。
今、目の前で気温が1度上がったとか下がったとか そんなことは
地球君にとってはどうでもいいことのように思えます。
そもそも「誰の持続可能性」なのでしょうか?
食糧不足もそうですね。
このまま人口が増えて、食糧不足が深刻になる と何年も前から言われていますが、
既に地球上のある地域では 飢餓は慢性的で深刻な状況であるにも関わらず、
一部の地域では 食糧は30%以上を廃棄処分しているといいます。
食糧不足問題とは 誰の問題なのでしょうか?
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PLANT LABOは、
温暖化、原子力をはじめとしたエネルギー問題、環境、食糧、水資源、
など 様々な問題が
「あまりにも大きくて手が付けられない」と思ってしまう前に
目の前でできることはないか? を考え、研究しています。
巨大で複雑な問題への取り組み方を考えるために
まずは
「持続可能性」が目指す"ゴール"ってどこだろう?
を、解き明かしていきたいと思います。
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持続可能性を考えるとき、
経済学には2つの大きな潮流があるそうです。
一方を「抑制主義」あるいは「マルサス派」と呼びます。
人間は、野放しにしておくと 食糧や資源を過剰に消費してしまうので、
節約や 再利用についての真剣な取り組みが必要である
という主義。
もう一方を「革新主義」あるいは「ソロー派」と呼びます。
資源や食糧などの枯渇に対して、人類は必ずイノベーション(技術革新)でそれを
乗り越えてきた。これからもイノベーションをおこしやすい環境(規制緩和や競争)を整えれば、
節約しなくとも持続可能性を維持することができる という主義。
パッと見、マルサス派は悲観的で、ソロー派は楽観的なように見えますね。
マルサス派は「節約という伝統的な美徳」 つまり私たちな子供の頃から教えられてきた「もったいない」という感覚に、フィットするように見えます。
あるいはソロー派は「人類の可能性や英知」 私たちが子供の頃に ドラえもんやアトムで夢見た(世代がバレるな。。。)可能性を信じる 前向きな議論ができそうな気がします。
果たして正しいのはどちらなのでしょうか?
あるいは2つの学派のどちらも正解ではないのでしょうか?
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持続可能性とは何か を (エネルギー、食糧など)様々なテーマ別に議論する前に、まずはこの 2つのアプローチ方法
「抑制か 革新か」について 次回 少し掘り下げてみようと思います。